発泡スチロールカッターを自作する

※各機器の取扱説明書に無い使い方をしております。挑戦なさりたい方はご自身の責任において行って下さい。

 電熱式の発泡スチロールカッターは手持ちで使う糸ノコ状のものが市販されていますが、断熱材の厚みを薄くする器具が必要になった為、自作しました。

1.材料

(1)スノコ
 板でも良いのだが、配線の引き廻しを考えて小型のスノコを購入。32cm*16cmで約200円(2枚セット)。

(2)発熱ヒーター
 スチロールカッター用交換部品として市販されているものを購入。規格品のため寸法が決まっており後々都合が良い。3本セットで370円。

(3)L字金具(45mm)

(4)各種ねじ・ナット等
 手持ちの中で(3)の穴に合うものを探して用いた。


2.発熱ヒーターの固定

 見ての通り、L字金具に蝶ナットで固定している。発熱ヒーターがピンと張る様に。今回はスチロールの板を水平にそぐのが目的なので、厚みを保ち易いようにスノコの中央付近にヒーターを配置した。
3.動作テスト

 とりあえず単3電池2本をつないで断熱材を切ってみた。きれいに切れるが大変時間が掛かる。
 このヒーターは本来交流100[V]で使用するものなのでもう少し電圧を高くしてみたい。
4.電気部品追加(電子工作部品店にて)

(5)導線
 用心の為やや太目のものを用いた。約200円。

(6)圧着端子
 導線固定用。ねじが入る穴径のもの。約120円。

(7)コネクタジャック(オス)
 外部電源との接続用。色々な径のものが有るので気を付けて選ぶ必要がある。70円。

(8)汎用基板
 今回は絶縁・断熱の為樹脂部分のみ流用した。約50円。

(9)放熱シート
 パソコン部品用。念の為購入したが使用しなかった。
5.断熱スペーサーの加工

 基板のねじ穴をモーターツールで広げ、切断したものを圧着端子との間に挟んだ(はんだが溶けると困るので)。
 導線の反対側はコネクタジャックをはんだ付け。
6.電源との接続

 電源には8ミリビデオ用の充電器(7.5[V])を流用。電源スイッチも付いていて使い易い。
 右は電源スイッチを入れた状態。発熱体が赤熱している。
7.使用状態

 無理な力を加えることも無く、スムーズに切断が可能。


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