インクジェットプリンタでデカールを自作する

 今までデカール製作に使用してきたALPS社の昇華型プリンタMDシリーズが生産終了となったので、負担を減らすべくインクジェットプリンタでデカールを作ってみることにしました。

1.デカール用紙

 模型向けのインクジェット用デカール用紙としてはミラクルデカール(ケイトレーディング)・おうちdeデカール(ガイアノーツ)等が販売されています。また、ネットではタトゥーシール(.Too)を使用した紹介を目にします。今回は近場の電機店で容易に入手できる転写シール(スリーエムジャパン)を使用しました。
2.デカール作成と比較にあたって

 プリンタはip4200(CANON)、印刷ソフトはPhotoshopElements(Adobe)を使用しています。
 プラ板に8番シルバー,35番明灰色,128番灰緑色,15番暗緑色(いずれもMrカラー)を筆塗りしたテストピースを用意してデカールの貼付状態を比較してみました。
 スリーエムジャパンからは背景が白色の転写シールも発売されていますが、他の方法と比較する為に、こちらのサイトの「発色を良くするため印刷した上から水性ホビーカラーの白を塗布」を全ての方法で試しています。
 水性のアクリジョンを塗布してみたところ、何となく溶けてくるし乾燥後ひび割れてくるし、どれでもいいわけではないのか?印刷シートとの相性か?タミヤエナメルで試したところどうやら無事だったので、こちらを使用しました。
3.メーカー推奨の方法公式

(1)印刷シートに画像を左右反転状態で印刷
(2)充分(半日程度)乾燥させる
(3)印刷シートの印刷されている面に、裏紙を剥がした透明糊フィルムを圧着させる

 半円の日の丸は白で裏塗りしたものです(以下同じ)。輪郭はシャキっとしていて良いです。しかし貼付位置の変更(微調整)ができないのはどうしたもんじゃろのぉ...
4.ネット情報を元に工夫 その1

 前述のサイトにあった、「印刷面にクリアを塗った印刷シートを貼り重ねたものをマークセッターで貼付」を行ってみました。あとから重ねる印刷シートは印刷時の余白を使用し、クリアはタミヤアクリルを筆塗り。
 完成状態では両面とも台紙なので、どこにデカールがあるか光に透かしながら切り出すのが大変。余白の切除もまず無理。
5.ネット情報を元に工夫 その2

 こちらのサイトにあった、「印刷面にクリアを吹いて保護したものをマークセッターで貼付」を行ってみました。裏打ちとしてクレオスの光沢クリアの缶スプを2回に分けて少しずつ吹きました。
 印刷シートが薄いので余白があまり目立たないのが良いです。半面、貼付場所に台紙と一緒に持っていく必要があります(薄くてデカールだけを摘めない)。作成時にもう少しクリアを吹き重ねると丈夫になるかもしれません。
6.クリアでコートした状態

 デカール貼付後1日以上乾燥させ、クレオスの光沢クリアの缶スプを吹いてみました。デカールの溶けは無いようです。

 ここまでの試行から判断すると、当方の製作環境では「印刷面にクリア吹きしたものをマークセッターで貼付」が良さそうです。また、染料インクで印刷したデカールは隠ぺい力が低いので、白での裏塗りが(1回塗りであっても)有効だということがわかりました。


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