第19回 1/12マジカルエミ普段着タイプ&シェリー(フカヤ)の巻

キット全容
 「魔女っ子」と「魔女っ娘」のニュアンスが異なることは以前に述べました。「魔女っ娘」はピエロ四人娘(マミ・ペルシャ・エミ・ユーミ)とその始祖にあたるミンキーモモ辺りを指すとされています(「ハーバーライト」とか「ファッションララ」とかは長くなるので割愛)。世間一般では、「魔女っ娘」の中で人気か高いのは(アイドル歌手という設定と実在の歌手とを上手く絡めた)「クリーミーマミ」とされていますが、地元で「ミンキーモモ」と「マジカルエミ」しか放映されなかった(「ペルシャ」は隣県の放送を無理やり傍受)こと、「マジカルエミ」放送開始頃に自宅にビデオデッキが入り繰り返し視聴が可能になったこと等から、ワタシの中では魔女っ娘≒エミとなっています。
pickup
キットデータ
メーカー

フカヤ

スケール

1/12 

材質

レジンキャスト

当時価格

エミ 2100円
(税抜)
シェリー 2100円
(税抜)

 「マジカルエミ」は不器用だがマジックの好きな主人公・舞がモモンガ鏡の妖精・トポの力でマジシャンに変身して歌やマジックを披露するという番組で、シェリーは一回だけの登場ながら人気の高かったゲストキャラの妖精です。
 上の画像は向かって左がエミで、向かって右がシェリーです。エミは番組後半に何回か登場した私服を再現しており、また先行のOPタイプ(ステージ衣装)のキットよりも顔が良くできているのが良いです。シェリーは長髪とロングスカートでなかなかのボリュームながら、(若干小柄ということもあって)頑張って価格を抑えています。手にする風車はお約束の自作仕様です。両者とも円形のベースが付属、残念ながら瞳デカールは付属しません。この様なマイナーアイテムやマイナーバージョンを欲求に任せて(採算を二の次に)立体化するというのが、当時(80年代後半)のガレージキットメーカーのスタンスでした。メーカーのフカヤは九州地方の模型店で、原型師のPIERO(北九州比叡露)氏と魔女っ娘たちの相性が良かった為か、多くのキットが発売されていました。1/12というスケールは最近では少なくなりましたが、当時はポピュラーなサイズです。
 これらのキットはかなり前にネットオークションで(多分定価より安く)購入しました。通常のステージ衣装のも欲しかったのですが、高くて買えませんでした。今は更に高騰しているので、無理しても買っておけばよかった...
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   戦乙女

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