100均LEDライトを流用して電飾する

 電飾ギミックを構成するための部品類は以前より容易に入手できるようになりました。特に、いわゆる100均ではすぐに使用できる状態のものが安価に入手できるようになったので、それらを活用して電飾にかかる手間を減らせないか考えてみました。

1.市販の白色(系)LEDライト類(1)

 白色LEDの点灯には一般に3.0V以上の電圧が必要とされているので、複数のボタン電池・コイン電池で点灯するものが多いです。向かって左はLR44(1.5V)3個、向かって右はCR2032(3.0V)2個を使用します。
2.市販の白色(系)LEDライト類(2)

 しかし、3.0VでLEDを点灯するタイプの商品も存在します。向かって左はCR2032(3.0V)1個、向かって右は単三乾電池(1.5V)2本を使用します。
 そのような商品が成立する理由としては、(ア)昇圧回路で電圧を高くしている(イ)3.0V用のLEDを使用している(ウ)3.0Vでもそこそこ点灯する場合が少なくない、等が考えられます。
3.3.0Vで点灯してみると...

 向かって左は本来の使い方(3個のLR44で点灯したもの)、向かって右はLR44を1個抜いて2個で点灯したもの(スペーサーとしてゼムクリップを噛ませています)。多少暗くはなりますが3.0Vでもちゃんと点灯しました。どうやら上記(ウ)に該当するようです。このLEDを使ってみることにします。
4.色調の比較

 このワインボトルに入れるタイプのLEDライトは各社から発売されていますがブームなのでしょうか?同じ3.0Vで点灯させたところ、メーカーにより黄色っぽいものや青色っぽいものがあるようです。今回は向かって右の青色っぽい方を使用します。先端から1灯ずつ切り出していけば良いので扱いが楽です。
5.LEDの組み込み

 ワイヤーはショート防止の為樹脂で被覆されています。切り出したワイヤーの末端をマッチ等の炎に入れると簡単に被覆を除くことができます。LEDを組み込むパーツは、均一に発光するように内側を銀色で塗っておきました。LEDの裏側からエポキシパテで固定しました。
6.明るさの調整

 やや明る過ぎると感じたので、こんなこともあろうかとAmazonで購入しておいた半固定抵抗(各サイズセットの中から5キロオームのものを使用)を回路の途中に入れて明るさを調整してみました。光量を結構絞った方が良さそうです。
7.レンズの準備

 LEDむき出しのままではオモチャ感が拭えないので、レンズ状の部品を調達。奥にあるLEDがはっきりと見えないようにする為、レンズ裏面に粗めの耐水ペーパーを掛けて透明度を落としました。この状態で再度半固定抵抗を調整します。
8.電源の内蔵

 ホームセンターにてコイン電池用の電池ボックスを調達し、一方の端子に半固定抵抗をハンダ付け。半固定抵抗の使用しない方の脚をエポキシパテで電池ボックスに固定することで使用中の断線のリスクを下げています。回路をシンプルにする為スイッチは取り付けず、電池ボックスの端子に厚紙を差し込むことで代用します。

 ここまでの試行から、100均のLEDが充分使用に足ることがわかりました。今後は点滅タイプを入手して活用を検討しようと考えています。


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