三菱 
零式艦上戦闘機 11型 

童友社 1/100スケール零戦21型小改造
製作・文:政府開発援助

1.零戦11型について
 海軍零式艦上戦闘機11型は、試作機(十二試艦上戦闘機)の発動機を栄12型に変更し、各部に修正を加えたものである。中国大陸内部で航続距離の長い護衛戦闘機が渇望されたことから、本来艦上戦闘機として必要な装備のないまま、局地戦闘機扱いで正式採用された。

2.製作と塗装について
 11型のキットは存在しないので、史実とは逆になりますが21型から先祖返りさせています。今回は最初期と思われる形状を再現してみました。具体的にはキャノピー後端のモールド変更、単排気管の位置変更、20mm機銃孔の形状変更、右主翼付根に空気取入口を追加、着艦フックの除去を行っています。翼端折り畳みに関わるモールドは、スケールの都合からか元々省略されていました。ピトー管は伸ばしランナー製です。
 11型ならではの塗装ということで、前半/後半のツートンカラー(実際は日焼けによる退色)を再現してみました。前半はタミヤアクリルの灰緑色、退色した後半はクレオスのガルグレーを筆塗り。細部はいずれもラッカー系塗料で、カウリングをカウリング色で、コクピット周りを機体内部色(三菱系)で、プロペラブレードを銀色で塗装しました。タイヤは好みでつや消し黒としました。マーキングは機番のみインクジェットプリンタで自作し、日の丸と赤線はモデラーズの赤色デカールから切り出し、青線はスカイブルーで塗り分け。タミヤのスミ入れ塗料各色を適当に使い分けてスミ入れ後、缶スプレーのクリアー(半光沢)を吹いてツヤを整えています。
前方より
 
後方より


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