ブルーレイディスクレコーダーの1号機BDZ-S77の現物が届いたとの連絡を馴染みの店より頂き、実際に伺って色々話を聞いてきました。DVD-Rの急速な普及を横目に見ながらも情報量に余裕の有るブルーレイにずっと期待を掛けていたのですが、残念ながら「私には合わない」機械のようでした。
DVD以上の高画質・高音質で記録できること、BSデジタル放送をそのままのクオリティーで記録できること、DVカメラやアナログ機器から容易に入力できること、このコンセプトの元に真面目に作り上げられた機器であることはよくわかります。
画質や音質はとても素晴らしいものでした。しかしながらどうもしっくりこないのです。
気になった点としては、
・ジョグダイヤルが無い
・フレームカウンターが表示できない
・録音レベルが調節できない
・編集コントローラーやタイトラー等の外部機器が接続できない
更にウチには既にDV機器が有る訳で、当然絡めるものとしたときに
・DVにある2本の12ビットステレオ音声トラックをそのまま独立して記録できない
・パソコンのDV端子とは接続できない(ノンリニアのはき出し用としては使えない)
そして極め付けが
・DCR-VX1000,VX700,DHR-1000はDV接続できない
ブルーレイ購入者の5割位はDHR-1000持ってるような気がするのですがそれでいいのか?
かつて、SL-HF900(及びMKII)では「ジョグダイヤルで1コマ単位で前にも後ろにも動かせる」ことと「自動編集機能により他機が連動する」ことに、SL-HF3000やEDV-9000では「フレームカウンターを見ればコマ数が口で数えなくてもわかる」ことに、ハイエイトのRCタイムコードでは「カウンターがずれない」ことと「コントローラーで高精度編集ができる」ことに、DHR-1000では「どれだけ編集を繰り返しても劣化しない」ことと「2本のステレオ音声トラックが使える」ことに、そのときそのときいたく感激したものです。その様にして獲得してきたものがまるで含まれていないBDZ-S77を、個人的にはフラッグシップモデルと思いたくはありません。
ブルーレイの評価はBDZ-S77を上回る多機能機の登場まで待とうと思います。ソニー様、よろしくお願いします。