ナイトオブゴールドラキシス(アドラー2988)

1/144スケールバリエーション再現

<その1>

まずは全てのKOGの原点(でありながら最近は忘れられている感もある)、本編初登場の状態であるアドラー2988版を作ることにしました。

2020年4月(その1)
 とりあえずパーツをチェック。発売後まもなく購入した筈なので、既に20年以上経過しており、キシレンはあらかた揮発して収縮も落ち着いていると思われます。実剣刀身・手首・フェイス周り・その他小部品はホワイトメタル製。フリーポーズ仕様ながら、腰アーマー等一部を可動する様に組むこともできるようになっています。表面がツルツルに見えるので、離型剤落としの工程は必須か。
2020年4月(その2)

 新型コロナウイルス感染症対策の一環として、ウチの職場でも一部在宅勤務が導入されました。「自宅待機」ではなくあくまで「勤務」なので、白昼堂々模型を作るという訳にはいきませんが...

 プロポーション確認のため仮組みし、重い右肩の下からミニ三脚で支えることで無理やり水平にして撮影...ハイ、別人です。下半身はほぼEXモデルのパトラクシェミラージュの部品と入れ替えました(ラメっぽいところは安価で入手した、KOGver.3の余剰部品です)。太モモがちょっと長いかも。
 EXモデルの関節の緩さがネット等でしばしば書かれていますが、金色のポリパーツが軟らかいせいかもしれません。左脚のポリパーツを全て手持ちのものに交換してみたところ、心なしか安定度が増したように感じられます。下の画像は内部構造、工作のついでにかかとのアンカーとヒザ関節を後ハメできるようにしています。
2020年5月(その1)
 脚部のポリパーツ換装が終了。足首付根のボールジョイント受け側は固定が必要か。胸部側の腕付根を開口し、ボールジョイントの受け側を組み込んでみました。内肩はレッドミラージュのものを流用する予定ですが、上腕はどうしたものか。それ以前に、左ヒジの三角形の板を付けるとヒジ関節を動かすクリアランスが無い...
2020年5月(その2)

 先月から導入された在宅勤務ですが、職場の人口密度を下げる為に強制的に自宅で勤務ということではないとのことで、今月は在宅勤務しないつもりです(業務に必要な資料等が職場にあったりして能率が悪い)。

 先日換装した足首部分のボールジョイントが後ろから丸見えなのに気付き、ジャンクパーツになっていたレッドミラージュの脛フレーム(本来のボールジョイント受けの代わりに関節技ボールジョイントが埋め込まれていました)を流用して右脚側を変更しました。足首側のボール軸は、より長めのボークスのABSジョイントに交換しています。干渉するところを削り合わせたので、可動範囲は左脚(変更前)とほぼ同じです。
 腰後部はKOGver.3の余剰部品を使用、なかなかいい感じです。初版からこの部品が欲しかった...
2020年5月(その3)
 脛フレームの加工を終えたので脛左右を接着しようとしたところ、今更ながら気になることが...
(以下画像右上より時計回りに)
 膝関節部品を通す軸に十字型に付いているリブは関節部品の位置決めの為のものですが、優れた科学技術を有するジョーカー太陽星団でこのようなものが必要であるとは到底思えません。
 そこでせめて円柱状に整形することにし、手元にあったエバーグリーンのプラパイプを用いてガイドを設置、
 エポキシパテを充填して硬化させることにしました。
 硬化後に恐る恐るガイドを外してみると思ったより上手くいっており一安心。
2020年6月(その1)
 6月からほぼ通常勤務に戻ったのですが、数か月ぬるま湯生活を続けていたせいか毎日疲れ切ってしまい、週末モデリング状態に逆戻りです。

 このプラキットのほぼ平行な後爪は、「できれば修正したいポイント」のかなり上位にランクインすると思われます。後爪の接続軸の部分に開孔して接続面を斜めに削り、カカト側の接続穴に2.5mm径のランナー(ピカチュウのランナー、マジ優秀)を差し込んでおいて後爪の孔を取り付け、位置決めをして隙間にエポキシパテを充填しました(画像は片足分ですが、両方同時に工作しています)。
2020年6月(その2)
 組み立てた後爪を差し込んで立たせてみました。腹部は前回から1mm程幅詰めし、左肩はレッドミラージュの内肩の上から寸法を合わせた厚紙を被せています。左下腕は合わせ目で1mm幅増しして三角形の板との接合部分を台形に切り欠くことでヒジ関節のクリアランスを確保しましたが...三角板のせいでやはりヒジは曲がりません(泣)
 向かって右は画像処理で太モモを短くし、上腕を延長したものです(左右反転の為、右ヒジにも三角板が付いています)。どんなもんでしょうか。
2020年7月
 友人Eより要請があったので、頭部左右のインテーク?を仮止めして再度撮影(左ヒジの三角板は外しています)。MHではよくある、俯瞰気味のアングルで写してみました。頭部はもう少し上になる筈(フェイスパーツが挟み込まれるので)。
 向かって右は先月同様、画像処理で太モモを短くして左上腕を延長したものです。これを見て太腿を予定通り詰める決心が付きました。
2020年8月(その1)
 太腿を中央部分で切断し、上下で約3mm詰めました。接着面積確保の為、内部にランナーを接着しておいてからタミヤセメントで上下をムニュ着。腿内側の凹モールドがうまく繋がるよう慎重に位置決めしてしばらく放置です。
2020年8月(その2)
 KOGアドラー版では腹部の後ろ側にある背骨状の凸モールドがジョーカー版には無いので、アドラー版のモールドを型取りして複製し移植しました。その左右も型取り複製してみましたが、これを使うか否かは思案中。
2020年9月
 腹部後ろ側の背骨左右のモールドも複製したものを移植。腹部を回転させると干渉するところを調整しながら位置を決めていきました。
 KOGver.3から持ってきた腰後部は中央がLED同様に突出しているのですが、KOGアドラー版ではこの突出は無く、台形2つを組み合わせたような凹モールドにバスター砲のラッチを被せるような構造になっています。むぅ。バスター砲ラッチは着脱可能にしたいしなぁ。
2020年10月
 EXモデルの上腕パーツの上端に向かって絞るように削り込み、LEDの内肩にフィットするようにしました。この上からパトラクシェの肩アーマーを被せようとしたところ幅が狭く内肩が収まらなかったので幅増し中。肩アーマーの取り付けには内肩上面のボールジョイント受け部を利用したいところですが、このジョイントが意外と小さいので取り付けにくそうです。
 向かって左はKOGによくあるアングルから撮影してみました。
2020年11月(その1)
 肩アーマーは前回手を付けたパトラクシェのパーツを没にし、KOGの肩アーマーの板状部分だけを残して盛り上がった部分を切除して前後に2mm幅増し。内肩との接続の為に極小ナットを仕込んでみたものの、軸の入る空間すら無いようなので載せるだけになりそうです。これにより内肩上面のポリパーツが不要となり勿体無いので、ジャンクパーツになっていたEDレッドミラージュの内肩を流用。関節をポリパーツに交換して内肩上面を削り込んであります。
2020年11月(その2)
 肩アーマー比較、上から順にKOGラキシス,製作中,パトラクシェのものです。製作中の肩アーマーの盛り上がった部分は、ラキ版では薄くて貧弱に感じた為パトラクシェのパーツからタミヤのエッチングソーを用いて切り出しました(テレビとか見ながら切ると、力を入れ過ぎてノコが曲がるのを防げます)。上辺の輪郭を丸く削り込む必要がありますが、板状部分との位置関係を微調整できるというメリットもありそうです。
2020年12月
 前後の肩アーマーの間に挟まる板状の部分(赤丸)はKOG固有の装甲なのかもしれませんが、どうも「取って付けた」感が拭えず、レッドミラージュの内肩装甲をベースに盛り削りしてみたのが向かって左側です。どんなもんでしょうか?上腕の付け根には何かしら構造が必要そうです。

 「2020年の挑戦」と銘打ちながら、完成を迎える前に2020年が終わってしまいました。少なくとも本体の工作位まではできると思っていたのですが...ということで2021年も挑戦は続きます。

更新は毎月一回程度を目標としています。気長にお付き合いください。


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