図面と設計


 ハリボテ製作において、図面は製作するパーツの形状を示すだけでなくどの部分をどの材料・工法で作るかを確認するために必要不可欠な物です。したがって、早い段階で図面をあらあら引いてしまう必要があります。図面の追加や変更などは随時行うことになり、正確な図面を引くことに必要以上に気を取られがちですが、図面は作品ではないということ、すなわちきちんと作品が作れるだけの情報があれば図面自体が美しくなくても良いということを忘れてはなりません。
 ハリボテや着ぐるみのパーツを設計するに当たっては、強度確保時間短縮の見地から、身の回りにある物を流用することをまず考えます。
 例えば直径3cm程度の筒状のパーツが必要な場合、自分で作るよりはラップ等の芯を用いた方が、簡単にしかも強くて大きさのそろった筒が手に入りますね。ということは、このくらいのサイズの筒状の部品は全てラップ等の芯を用いることにして、これに合わせて各部の寸法を決定するようにすると良いです。
 効果的なパーツ流用を念頭に置いた設計ができれば作業労力軽減になるばかりか、丈夫なパーツを作ることができ扱う人にも喜ばれるので、日頃からホームセンター等を徘徊することをお勧めします。

設計例とコメント
某国際救急組織の有名な輸送機。エンジンにはスチール製くずカゴを流用し、電飾による発熱にも対応。 片面段ボール・製本テープ・画鋲で武者鎧を製作。元々凹凸のある材料を用いると労力以上の見栄えが期待できる。 某ロボット。頭部を固定するため、本体は特大ゴミバケツを流用した。
尚、隣の美少女戦士は今回無関係。


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