予算配分


 はじめての方が一番わからないのがここでしょう。小道具類と大掛かりなロボットとでは考え方も違ってきます。
 一般に、使用する材料の値段が予算に密接に関係してくるので、低予算で作りたければ安い材料しか使わないことになってしまいがちですが、実際には高価でも扱いやすい材料を必要な分量だけ購入する方が良いものが楽に作れます。また、毎回必要なものを新規購入するよりは、材料や接着剤の余りを引き継ぎした方が効率が良いです。
 ロボットなどでは全体の予算枠を最初に大まかに決めておかないと、「塗料代が残らなかったので未着色で使用」というような悲惨な事態が起こり得ます。
 私たちは大学生の頃、全高約2m〜2.5mのロボットを5万円程度で作っていました。但し、材料の一部は大学から支給される物品を使用していましたので、材料を全て新規購入するのでであればこのサイズのハリボテで約6万円見ておけば良いでしょう(失敗も考えて余裕を見て置いた方が安心して作業できる)。
 この6万円を大まかに、骨格1万円・厚紙(外装)1.5万円・接着剤1万円・塗料2万円・予備費(写真代など)0.5万円と割り振ります。接着剤がバカにならないことがおわかり頂けるでしょう。塗装についてはどの程度の水準で仕上げるかで幅が出ます(ここではかなりちゃんと塗装するものとしています)。この予算枠を超えない様に買い物をし、超えるようであれば残金と相談するか予定変更する、ということにしておきます(〆切や労働力とも鑑みながら、あくまで臨機応変に)。



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