作業工程


 予算と並んで心配なのが、「一体完成までにどれくらい掛かるのか」という事でしょう。もちろん時間的な余裕があるに越したことはなく、また時間を掛けるほど良いものが出来上がる訳ですが、これまた現実には期限(〆切)が切られていることの方が多いですね。今までの私の経験で一番激しかったのは、「金曜の朝までに作って」とその週の月曜に発注されたことがあります(笑)。
 時間は無限にあるわけではなくある作業に必要な時間を極端に短縮することもできない(製作者が徹夜してもしなくても接着剤の硬化時間は同じですよね)ので、作業の段取りと時間配分の見通しを立て、問題があれば警告・修正するということが不可欠となります。これを私たちは工程管理といっています。

 一般的な工程の例(工期2週間)を以下に紹介しておきます。


 また、全体の工程ばかりでなく、日計画にも工夫が必要です。
 既に延べたように、ある作業に最低必要な時間は決まっていますので、接着や乾燥などの長時間が必要な作業をその日の最後に持ってくる(翌日までの作業のない時間を有効利用)などします。
 但し、工程を守ることにとらわれすぎると精神的に追いつめられてかえって作業がはかどらなくなることもままあるので要注意(この辺の「さじ加減」が難しいです)。


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