労力と人員配置


 ある水準の作業(作品)を完成させるために


 やらなければいけない全作業量 ∝ 各製作者の作業時間の総和 


の関係が成り立ちます。
 但し、人間は機械とは違い、いつも同じように作業が出来る訳ではありません。従って、製作者に負担やストレスの掛からない工程や人員配置を考えなければなりません。
 製作者全員が各々に適度な量の仕事を余裕を持って(負担を小さく)出来るように全体の工程を組み立てるのが理想です。理想的な製作と無思慮にやってしまいがちな製作を比較してみましょう。

 ある程度以上に大規模な(或いは長期間の)製作においては、作業内容や完成度を決定する製作監督と、作業状況を最後まで維持するための工程管理者をそれぞれメンバーの中から決める必要があります。製作監督と工程管理者はメンバーの悩み・疑問を先回りして考え正しい方向に導くこと、メンバー間の連絡を密にして極端に遅れたメンバーをカバーすることを主任務とします。他のメンバーは両者の指示を受けながら担当の部品を期日までに仕上げることに専念する訳です。製作監督と工程管理者は兼任することも不可能ではありませんが、分担した方が無難です。 これ以外に会計と記録(仮組時の撮影等)も重要な仕事なので、人数に余裕があれば専任を一人決めて下さい。


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