ここで「スチロール」といっているのは主に断熱スチロール(建材)を指します。
貼り合わせ(積層)処理をしたスチロールの塊を削ることで、紙工作では再現が困難な微妙な曲面を作ることができます。 |
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積層時に必ずしも中心部までスチロールである必要はありません。可能であれば内部はできるだけ空洞になるようにして軽量化と材料の節約を図ります。
スチロールの貼り合わせにはスチロール用ボンドを用い、接着時にずれないようにくさびやガムテープでしっかり位置決めをします。 |
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積層し、半分まで削ったところ。
ボンドの硬化には一晩見ておけば間違いないでしょう。しっかり接着したことを確認してから作業に入ります。カッターナイフの刃を目一杯出し、刺身を引くように刃全体を使って切ります。切れ味が鈍ったら(物にもよるが1時間程度)刃を丸ごと交換するようにして下さい。 この写真では本物の刺身包丁を使っています。カッターの刃の届かない大物には効果的です。 |
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ほぼ削り出しを終えた状態。
遠くから何度も眺め、左右対称になっていることを確認します。削り過ぎた部分は木工用ボンドを混ぜた紙粘土などで補充できますので、思い切って削ってしまって良いでしょう。 このままでは表面が弱いので、和紙を貼ったり壁材や粘土でコートして磨いたりした後塗装することになります。 |
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