ナイトオブゴールドラキシス(アドラー2988)

1/144スケールバリエーション再現

<その3>

まずは全てのKOGの原点(でありながら最近は忘れられている感もある)、本編初登場の状態であるアドラー2988版を作ることにしました。

2022年1月
 2022年も挑戦は続きます。例によって1月から一段と多忙になるウチの業種ですが、今年はいつになく計画的に、台形2つを組み合わせたような部分の縁にプラ材を接着(曲面に追随するよう、薄目のものを貼り重ね)して削り込み。両サイドだけ貼っていないのは、この段階で積層面を整形した方が良いと判断したからです。なお、画像では見えませんが、補強の為にアーマー裏側にピアノ線を曲げたものを貼り付けています。
2022年2月
 台形2つを組み合わせたような部分(もう少しわかり易い表現は無いものか...)がほぼ完成。こいつの底面形状を曲げ癖を付けたプラペーパーに写し取り、ネオジウム磁石の位置を合わせてバスターラッチ取付部の作成を開始しました。本当はラッチのみを上から被せる構造なのではないかと思いながらも、レジンキットのラッチとスカートが接する部分が薄くて形状変更が難しそうなので、取付部からごっそり交換するようにしました。
2022年3月(その1)
 バスター砲基部の工作がほぼ終了。基本的にはレジンキットのパーツを使用し、バスター砲との接続アームから先のみプラパーツとしました。プラパーツを可動させる為にレジンパーツをくり抜くのが多少手間でした。ポリパーツはボークスの臼状のものとウェーブの2mmポリキャップを組み合わせています。
2022年3月(その2)
 バスター砲を取り付けて、例の「こっちにだってあるさ」の状態を取らせてみました。左手がバスター砲に届くか心配でしたが、概ね適正な位置に収まりそう。久し振りに部品を取り付けて立たせてみると結構カッコ良くてちょっとテンションが上がります(笑)。バスター砲の自重でバスター砲基部がずれてくるので、もう一工夫必要か。
2022年4月
 バスター砲基部と腰を、2mmの真鍮線でリアスカートを挟んで接続するようにしました。元々バスターラッチを接着する際に補強の為に真鍮線を入れていたのですが、幸か不幸か接着がまだだったので孔の位置を合わせてラッチ側から開孔するだけで作業完了。スカートの孔が楕円形なのは穴開けに失敗したからではなく、ねじれ防止にもう1本真鍮線を入れる為です。
2022年5月
 スカートアーマーの可動部構成を開始。ウェーブのYヒンジ3が宇宙戦艦ヤマトの箱から見付かったので、サイドスカートは割と簡単に取り付けられました。軸が若干細い様なので、腰に埋め込んだコトブキヤのモビルパイプ内径を太らせて調整しています。問題はフロントアーマー、プラキットも開発ベースとなったレジンキットも、2枚セットになっています。一番股間に近い側のアーマーのヒンジを仕込むスペースがないことからベースキットが2枚セットになったと思われるのですが、さてどうしたものか。
2022年6月
 フロントアーマーを2枚セットのまま、レジンキットに準じた位置にYヒンジ(2の軸+3の受け部)を仕込んで可動させてみたのですが...この不自然な開き具合、コレは許せん。ということで、アーマーを分割することに決めました。アーマー上端を延長して隙間を少なくし、二次装甲?を削り込めばどうにか取り付けられんかなぁ(希望的観測)。
2022年7月
 フロントアーマーを分割し、前側も他のアーマー同様Yヒンジで接続してみました(まだ軸を切り詰めていません)。フンドシ部分を前方に1mm程度ずらして隙間を作り、二次装甲?を結構削り込んだ状態です。スカートアーマーがきちんと閉じないのは太モモと干渉している為です。削り込むべきか、ずらすべきか。む゛ーん。
2022年8月
 股関節軸を1mm後退、太モモ前面上部を削り込み、フロントアーマーとYヒンジの間にロの字状のプラ材を挟んで前方に1mm程度浮かし等細かな修正を積み重ね、スカートアーマーがきちんと閉じるようになりました。腰アーマーの接続軸が短く後からだとハメ辛いので、アーマーを取り付けた腰ベルト?を上から被せる(接着しない)ことにしようと思います。
2022年9月(その1)

 かねがね頭部が左右非対称なのではないかという印象がありましたが、撮影して比較してみると無視できない差がありました。画像の緑色の帯は頭部右側の最大幅を、赤色の帯は頭部左側の最大幅を表しています。実測では1mm程度の違いです。中心線がずれているというより、左側の張り出しが不足している感じです。これは看過できないので修正することを決意しました。
 レジンパーツの離型剤をまだ落としていなかったことに気付き、モデラーズ(今は亡き?)の離型剤クリーナーを発掘。他のレジンパーツも一緒に、塗料皿に小出ししたクリーナーを使い古しの歯ブラシでゴシゴシ(かなり飛び散るので古新聞と手袋必須)。中身はリモネン系のようです。
2022年9月(その2)
 頭部左側上端中央に1mm厚のプラ材を貼付し、それを起点にエポキシパテを盛り付けヤスリ掛けしたところ。まだ若干凹凸なところがありますが、だいぶ左右対称に近くなりました。頭部が気持ち右に傾いているのは、接続用の軸の穴のぐらつきの範囲だと思われます。ファティマルームの凸モールドは左右で歪んでいたこともあり、作業の過程で削り落としてしまいました。
2022年10月(その1)
 フェイスパーツの検討を開始しました。
 向かって左はレジンキット付属のフェイス、ホワイトメタル製で右目はすごくいい感じのモールドですが左目にちょっと余計にメタルが回っており修正が困難そうなのでパス。
 中央はプラキットのフェイスを型取り複製したもの(現物は友人Eの元にあります)、若干アゴが短い気もしますが全体としては良い感じです。
 向かって右はロボット魂のエルガイムMkIIのフェイスを型取り複製したもの、アゴの長さの自由度は高いのですがフェイス左右の開きが鈍角で(他の2つは鋭角)、頭部に収めるとフェイスがかなり奥まってしまいます。
2022年10月(その2)
 フェイスパーツはプラキット(の複製)ベースで行くことに決定。前回の複製品はちょっとモールドが回っていない箇所があった為、残っていた型にエポキシパテを突っ込んで新造したものを使用。
 また、対ショック・対閃光防御コンタクト下げ状態を再現することを思い付き、余剰となったホワイトメタル製フェイスを元型にプラ板をヒートプレスしたものを切り出して前回の複製品にセットしてみました。
2022年11月
 頭部左右のモールドの状況を確認する為、凹モールドにスミ入れして頭部両サイドから撮影した画像のサイズを合わせて並べてみました。頭頂部との境界線のモールドはオミットしようか...でも赤丸部分のモールドはそういう訳にはいかないなぁ。
 モデグラ2023年1月号にKOGアドラー2988を再現した作例が掲載されており、スケールは異なりますが目指すところは同じみたいで大いに元気付けられました。
2022年12月
 先月からほとんど進んでいないように見えますが、その通りです。頭頂部との境界線のモールドは諦めて埋めました。フェイスブロックががたつかないよう、首との間にリング状の部品を挟みました。ファティマルームのハッチは透明にしたいなぁ。

 「2020年の挑戦」と銘打ちながら、2022年も終わってしまいました。挑戦は2023年に続きます。

更新は毎月一回程度を目標としています。気長にお付き合いください。


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