翼コレクション零戦バカ一代

童友社 1/100スケールプラスチックキットの攻略



模型用塗料によるリタッチ
塗料等
 今回は模型用塗料を使用し、以前組み立てた空母飛龍搭載機の細部やゲート切り離し跡のリタッチを行うことにします。模型用塗料は何種類も有りますが、今回は入手や取り扱いのし易さを考慮してタミヤのアクリル塗料を中心に用意しました(ガンダムマーカーも併用します)。必要な工具等も一緒に写しておきました。

翼端
 このキットは細部まで丁寧に塗り分けられていますが何故か翼端灯は塗装されていないのでこの部分を塗ってやることにします。翼端灯というのは航空機の左右と尾部に付いている灯りのことで、右翼が緑色、左翼が赤色、尾部は無色となっています(参考画像)。

マスキング
 翼端灯は本来は透明な部品ですがこのスケールで再現するには無理があるので、銀色の上にクリアーカラーを重ねることで光っているように見える塗装(カーモデル等では良く用いられる)を施します。まずははみ出さないようにマスキングテープを貼り、発色の良いガンダムマーカーのメッキシルバーを塗ります。ガンダムマーカーは一旦不要紙の上に出してから部品に塗るようにすると塗料の出過ぎで部品が汚れるトラブルを未然に防げます。

尾灯
 尾灯はマスキングはしないで注意深く塗りました。ここは無色なのでこれで終了です。

翼端灯
 マーカーの乾燥を待って左右を間違えないように気を付けながらクリアーレッドとクリアーグリーンを塗り重ねます。小さい場所なので面相筆を使用しました。ムラにならないよう二回塗り重ねます。水性アクリルカラーは乾燥前であれば水で洗い流せますが、古雑誌等を下に敷いて家具等を無駄に汚さないようにしましょう。

仮組み終了
 所属部隊を示す水色の帯が、ゲート配置の都合で完全に塗装されていないことが判明したので急遽塗り分け。細切りのマスキングテープを貼った後、手持ちのスカイブルーを平筆で塗装しました。

境界部分の処理
 良く似た色調の塗料を選んで用いても、微妙に色合いが違うことは少なくありません。今回はお手軽仕上げなので境界部分をぼかしてみました。筆に一旦付けた塗料のあらかたをティッシュで拭い、擦り付けるようにします(ドライブラシ)。

確認
 マスキングテープを剥がして塗装が上手く行ったか確認しているところ。翼端灯はまずまずの出来ですが水色の帯は少しはみ出してしまったようなのでこれから機体色でリタッチする際に一緒に修正します。

機体色
 今回青畳色の機体色にはタミヤから発売されたばかりのXF-76灰緑色を使用しています。従来品のXF-14明灰緑色よりも塗装されている色に近いと感じました。リタッチ箇所は水平尾翼のゲート跡・主脚カバー付根のゲート跡・キャノピーのゲート跡・主翼の継ぎ目・胴体の継ぎ目・増槽の継ぎ目です。リタッチを目立たなくするコツは薄めの塗料を塗り重ねることです。特に夏場は溶剤成分が見る見る蒸発していくので、薄め液を隣において薄めながら作業を行いました。乾燥後もう一度塗り重ねておきました。

スミ入れ
 ついでにスミ入れをしておきましょう。キットの凹モールドは大変シャープで深く、入門用としても最適です。安全の為ガンダムマーカーの水性筆ペンタイプのものを選びました。このスケールだと全てのモールドにスミ入れするとウルサくなりそうだったので、可動部分にのみグレーを墨入れします(機銃薬莢排出孔のみ黒色を使用)。凹部を中心に塗り、しばらく乾燥させます。

スミの拭き取り
 乾燥を確認したら湿らせた綿棒ではみ出した部分を拭き取ります。一旦軽く湿らせ、1〜2分後にこすると容易に出来ます。凹モールドに対して横から直角方向に拭きます。もし拭き過ぎてしまったらまたスミ入れからやり直せばよいので、思い切ってやってみましょう。

リタッチ終了
 ここまでの作業を終えたところ。画像では良く見ないとわかりませんが、満足感は高まっていることと思います。
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