お手軽に出来る追加工作ということで、伸ばしランナーを用いてピトー管を作ってやることにします。ピトー管というのは航空機等の速さを測る装置で、零戦の場合は主翼左端に取り付けられています(参考画像)。
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最初にピトー管の取り付け位置を確認しておきましょう。手元の資料(グリーンアロー出版社 日本海軍軍用機集)を見る限り、翼端折り畳み部から1本目の凹モールドの少し内側に付ければ良さそうです。目印の為に三角形に切ったマスキングテープを貼り付けました。
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マスキングテープを貼った位置の真ん中にピンを用いて直径0.5mm程度の穴を開けています。ちょっとしたことですがこれでピトー管を付け易くなります。
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いよいよピトー管を切り出す為の伸ばしランナーの製作です。熱源(ロウソクやライター)が倒れて火事につながることの無いように細心の注意を払う必要が有ります。加工するランナーは断面が丸いものを選んで下さい。これを熱源に近づけて少しずつ回しながら均等に加熱して軟らかくします(画像では撮影の為片手で保持していますが、両手で持った方が上手く出来ます)。
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軟らかくなった頃合を見て左右に引っ張ります。この辺は何度か実際に行って感覚を掴んでもらうのが一番です。熱源から離してから半呼吸置いて引っ張るような感じでしょうか。ゆっくり引っ張る程太いものが得られます。気に入った太さのものが得られるまで何度かやりましょう。
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適当な伸ばしランナーが得られたらまずガンダムマーカーのメッキシルバーを塗り、直径約0.5mm長さ約7mmに相当する部分を切り出します。
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ピトー管は先細りです。間違えないように持って先に開けた穴に入るかどうか確かめます(穴が小さいようなら若干広げておく)。ピトー管の側に少量の瞬間接着剤を付け、主翼に対して真っ直ぐになるよう注意しながら穴に差し込んで固定します。
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ピトー管が付くことでぐっと精密感が増しました。翼端灯の塗り分けとも相まって情報量が多くなったと思います。
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