零戦模型のお約束、21型と52型から22型を製作してみましょう(22型ができれば
32型もできたも同然ですから)。
用意するのは童友社の21型の主翼とプロペラ、これに52型の胴体とカウリングを組み合わせることにします。21型は折角なので、最近発売された真珠湾攻撃隊のものを使用しました。 |
今回は何通りか検討を行いたかったので、21型の部品は極力いじらずに相手側の部品を加工して合わせるようにしてみました。ただ、エンジン変更に伴うカウリング後退を再現する為、機首側の主翼取付部と滑油冷却器を約2mm切り詰めています(写真上はキットそのままの状態)。
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まずは比較的入手が容易な童友社の52型を組み合わせてみます。このキットはキャノピーの形状に問題があるので21型のキャノピーを使用することにします。黄色く塗った部分を削り合わせる必要があります。集合排気管は幸か不幸かスジ彫りで表現されているだけなので埋めればOKです。
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機体裏面から。主翼後側の胴体との接合線は52型に凹モールドが入っているのでこれを目安に拡大。胴体側の主翼フィレットはかなりの削り込みが必要なようです。
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胴体側の加工を一通り終えた状態。キャノピーのフィッティング工作はかなり面倒です(まだ隙間が空いており、パテ埋め等が必須)。また、フィレットの削り合わせも微妙な調整が要求されます。プラが軟らかく削り易いのが救いか。
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21型の主翼と組み合わせたところ。モールドの傾向はよく似ており継ぎはぎによる違和感は少ないです。ただし、童友社52型の加工は全体的に難易度が高いと感じました。
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次にハセガワの52型を組み合わせてみます。消費税が総額表示になってから出荷されたものがあるので絶版ではないと信じたいのですが、ほとんど売っていないのが難点です。キャノピー形状には問題がないのでそのまま使用できます。その代わり、集合排気管の凸モールドを削り落とす必要があります。主翼はめ込み用のダボも切除しておきます。
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機体裏面から。童友社版同様主翼後側の胴体との接合線を拡大。黄色く塗った部分を削っています。また、21型の方が主脚収納部の奥行きが深いので干渉する部分を切り欠きました(モーターツールがあれば容易です)。胴体側の主翼フィレットも削り込みましたが、その量は僅かです。
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21型の主翼と組み合わせたところ。元々のハセガワ52型の主翼が薄い為、主翼上下方向の位置決めが必要かと思います。ハセガワのモールドは控えめなので、若干追加すると良いかもしれません。これで入手が容易なら何の問題もないのですが。
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以前から製作していた、ハセガワ改造22型(左)との比較。主翼にスペーサーを挟んで延長しています。この主翼パーツを型取り複製するつもりでしたが、21型が発売されたので計画変更です。
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21型のプロペラを取り付けたところ。少し先端が下がり気味なので軸径の調整が必要のようですが、いい雰囲気です。
と、ここまで作ったところで童友社から22型発売との情報が...どうする、自分?(その2に続く) |