零戦22型から32型を製作してみましょう。
実機は21型を改修したものですが、模型では後続の22型から先祖返りさせるというのがお約束です。よって童友社の22型(以前仮組したもの)を発掘してきました。 |
22型からの変更点を画像で示してみました。主翼端形状・補助翼端分割線・垂直尾翼修正タブに手を加える必要があります(緑線は既存のモールドを埋める箇所、青線は新たにモールドを入れる箇所)。
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主翼端を切り詰め、左側のみヤスリで大まかに整形したところ。周囲のモールドを潰さないようマスキングテープを貼っています。上にあるのは21型の主翼上面ですが、赤○を付けた補助翼タブの形状はこっちが正しいことが判明OTL
熟慮の末、21型の部品を用いてやり直すことにしました(没部品の成仏を願う...) |
21型の主翼端を切り詰め一旦表面処理までこぎ着けたところで、どうも主翼幅が広く感じたので図面と照合した結果、主翼端の分割線を勘違いしていたことが判明。21型の主翼下面の緑色で示した部分は主翼端に繋がるのが正しいので、凹モールドで切り離して主翼端側(主翼上面部品)に接着。この継ぎ目を含めて、不要な凹モールドは溶きパテ(瓶サフ)で埋めました。
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上の画像を撮影した後で主翼上面のパネルラインも修正が必要と気付き、そこも含めて凹モールドの修正を一通り終えた状態。胴体と主翼はこの後貼り合わせて継ぎ目消しに突入。
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実は今回、塗装を剥がさずに部分的なリタッチで完成に持っていこうという不埒な考えを持っていたりします。元キットは21型・22型ともいわゆる飴色で塗装されており、これに近い色を手持ちの塗料をプラ板に塗ったものと照合しているところ。ある意味順当でしたが、どうやらクレオス128番灰緑色が最も近い色のようです。
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手を加えた部分を中心にクレオス128番灰緑色を塗装したところ...違う。元キットの塗装は防錆用に施されたニス上塗りの状態を再現しているのかもしれませんが、灰緑色よりかなり濃い目です。ひょっとして127番機体内部色(中島系)に近いかと思い境目部分に重ねてみましたが、こちらはやや緑色が強いようです。灰緑色の方がイメージには近いので、横着せずに全体を塗装することにしました。
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マーキングは既に剥がしてありますが、日の丸はできればそのまま使いたいと考え、こんなこともあろうかと密かに購入しておいた革細工用丸ポンチでくり抜いたマスキングテープを使用することにしました。ちなみに主翼の日の丸は直径9mm、胴体のものは直径7mmです。
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32型といえば報國号という印象が強いので、デカールを自作することにしました。以前スキャンしておいたタミヤ1/72旧キットのデカール画像を元に、「報國」フォントはこちらのサイトの画像から拝借しています。
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今回デカールはMDプリンタ(デカール用紙)ではなく、インクジェット用プリンタ(転写シール)を用いて作成してみました(詳細はこちら)。スミ入れを済ませてから貼付しています。
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