とりあえず組み立ててみることにします。細かい部品が多いので、はめ込み式の製品ですが接着剤を使用します。素材についてはABSとPS(通常のプラスチック)の表記があるもののどの部品がどちらなのか不明瞭なので、両方が接着可能なクレオスのセメントS(流し込みタイプ)を選択しました(念の為瞬間接着剤も準備)。
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大切なのが「やらかした」時の為のリタッチの準備。最近の塗装済零戦の青畳色は、容易に入手できる市販色の中に適合するものがありません。前回はやむなく塗り直したのですが、今回は意を決して調色に挑戦。クレオス128番灰緑色をベースに27番機体内部色(米軍)と1番白色を加えて色調を近付けました(完成間近の塗料ビンを倒してしまったりして結局丸2日掛かってしまった)。操縦席周りの緑色はガンダムカラー07番の量産型ザクの胴体色に近いのですが、ここは126番コクピット色(三菱系)で塗り直してしまった方が早いかも。
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ということで内装を126番コクピット色で塗り直して組み上げた状態。はめ込みの力加減が難しく、結構ストレス溜まりました。この後胴体に挟み込んで接着してしまうのでスミ入れ等を行ってあります。エンジン前後のはめ込み用ダボが半月状になっている為かプロペラ回転軸が若干上にオフセットしているようだったので、エンジン側を1.5mmのドリル刃で開孔し直して調整し、回転軸としてピアノ線をプロペラ側に接着しました。
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主脚収納部の青竹色の塗装が不完全なのでこの段階で塗っておきます(ついでに尾輪や着艦フックの収納部等も塗装)。はみ出た部分を容易に拭き取ることができるように、アクリジョンを使用しました。主翼上面の機銃点検ハッチは接着しました。
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エンジンから延びる排気管を見せる為にカウリング下部が切り欠かれているのが気になり、曲げグセを付けた0.3mmプラ板をカウリング内外から貼り付けたところにハセガワのキットの排気管を複製したものを追加(エンジン側の排気管は切除)。スライド金型の制約からカウルフラップの分割線がモールドされていないので、自作の器具を用いてスジ彫りを追加しました。
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パーティングライン(金型の合わせ目の跡)の上から塗装されているので、カッター刃によるかんな掛け→(320番→)600番→スポンジヤスリの順にパーティングラインやゲート跡(ランナーから切り出したところ)を磨いていきます。可動の為部品数が思いの外多く、ここが一番しんどい工程に思えます。
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パーティングライン処理で下地が出た箇所の周辺に、周囲と馴染むようにドライブラシの要領で塗料を載せていきます。大面積の箇所については塗装をなるべく活かしたいところですが、あれだけ頑張って色調を近付けました筈がやはり色の違いが判ってしまうので、そこそこの面積であれば塗り直してしまいました。タイヤの色は手持ちの他の機体と合わせる為につや消し黒に変更しました。
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挟み込まなければならない部品に注意しながら、胴体の左右を貼り合わせ。主翼下面部品との合わせを優先したところ胴体上面に大きな隙間が生じてしまったので、プラ板等を噛ませて強引に接着しました。また、はめ込みによる段差が気になった垂直尾翼前縁にプラペーパーを貼り付けて厚みを調整。塗装をなるべく活かしたい(横着とも云う)と考えていましたが、作業中に汚してしまった箇所もあり、結構あちこち塗らねばならないみたいです。
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胴体の継ぎ目にタミヤの白色瓶サフを塗り込んでからマスキングテープで周囲を保護してペーパー掛け、機体色・コクピット周り・赤帯をリタッチしました。脚カバーの細かい部品が所定の位置にはまってくれず、片脚の組み込みに30分程要しながら何とか主翼の上下を貼り合わせ(こりゃピンセット使っても一般人には難しいわ)。
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100均で購入した豚毛の(硬い)丸筆に調合した機体色を少しだけ含ませ、元々の塗装面とリタッチした箇所との境界に叩きつけることで色の違いを何となく緩和。タミヤのスミ入れ用グレー及び同色にミディアムブルー等を加えたものを主に用いてスミ入れを行った後デカール貼付。付属デカール(向かって左側)そのままというのは芸がないので、ハセガワのデカール(向かって右側)を流用してAI-155(板谷茂少佐機)を製作することにしました(デカールのニス部分が若干変色しているような気もしますが気にしない方向で)。機番の色に合わせる為、日の丸等もハセガワのデカールを使用します。赤城の搭載機ということならクルシー航法装置を追加しなければならないような気がしてきました。自作するか...
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