今回から数回に渡って、カウリング分割線の変更を行います。多少手間が掛かりますが、一番効果の有る作業です。
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修正箇所は赤○部分です。このキットは部分塗装を施されているのでよくわかると思いますが、この黒い部分と機首の緑色の最先端部分は実際にはひと続きです。ここに分割線が有るが為に、オモチャ然とした印象を拭いきれません。
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本体最先端の黄色く塗った部分を切除し、カウリング後端を延長して同じ形に整形することにします。それより下の部分もカウリングなのですが、ここは元から有る分割線を利用して塗り分ければ良いでしょう。ちなみに実機ではこんな感じです。
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カッターナイフと耐水ペーパー、プラモデル用接着剤、それにカッティングマット等の作業台が最低限必要になります。耐水ペーパーは粗めのもの(240番〜320番)と中目のもの(500番前後)を使います。いっしょに写っている定規は長さを測る為のものではなく、耐水ペーパーを使う際に巻きつけるものです。平面のきちんとしている板等で代用できます。
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上で黄色く塗った胴体側の不要部分をカッターナイフで切り取ります。(1)(2)この作業は大変危険なので、必ず片側ずつを作業台の上において行って下さい(私は中学生の頃、左右組み立てた後でこの部分を削り落とそうとして親指先端の爪をいっしょに削ぎ落としてしまったことが有ります)。(3)左右とも大まかに切り取ったら胴体左右を合わせ、粗いペーパーで仕上げます。
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カウリング後端に貼り足す材料ですが、模型工作用のプラ板があればこれを使いましょう。プラ板の代用品として、ここではキットのランナーに付いているプレート(赤○部分)を使用してみます。青○部分の出番はもう少し先になります。
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(1)作業台または平らな机の上に粗いペーパーを置き、プレートの刻印面を下にして余り力を入れないで「の」の字を書くようにして削っていきます。(2)凹凸が無くなるまで削ったところ。この後中目のペーパーを掛けておきます。(3)今回は3枚位貼り合わせるので、このプレートを3分割します。カッターで切れ目を入れて折り曲げれば容易に分割可能。(4)折り取った面にも忘れずにペーパー掛けを行い、平らにしておこう。
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カウリング後端と切り出したプレート(ペーパーを掛けた切断面を必ず下にすること)の両方にプラモデル用接着剤を塗ります。接着面の隙間をなくす為、一度塗ったものが乾いた頃にもう一度塗り重ねると良いでしょう。カウリングを胴体にはめ、接着剤を付けたプレートを真後ろからあてがって密着させます。プレート下端が先に削った機首先端にきちんと接しておりなおかつまっすぐ立っていることを確認します。この状態で2日〜3日は放置して完全接着を待ちましょう。
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